荒れたレースの原因 第1回(ヴィクトリアマイル編)

ヴィクトリアマイル(2015)

今回から不定期ではありますが、人気馬がなぜ負けたのか?
人気馬がどんな理由で着外になったのか?を検証していきます。
第1回は2015年のヴィクトリアマイル。衝撃の2000万馬券が出たレースなので競馬ファンの間では有名なレースです。
1人気は中山記念勝ちのオークス馬、ヌーヴォレコルト。2人気は前走マイラーズCで衝撃の上がり31.9秒を叩き出したディアドラマドレ。3人気は桜花賞2着馬、レッドリヴェール。

では振り返ります。

理由1 高速馬場で時計が速い

5月、東京特有の高速馬場でこの日の芝は先行馬が断然残る馬場でした。時計もかなり速く、後ろから行く馬にはかなり不利な馬場でした。15番ヌーヴォレコルトもテンがそこまで速いタイプではありませんが、岩田康騎手も馬場を理解して中段につけます。逆に6番ディアドラマドレは出負け気味で最後方からの競馬で3角14.15番手に押し上げるのが精一杯の追走になります。
この段階でディアドラマドレは危ない人気馬になります。
では、実展開です。

理由2 人気馬に流れが向かない

18番ミナレットは大外から果敢な逃げを江田騎手が仕掛けます。前半3Fは34.3秒のMペース。馬場が良いことを踏まえれば、Vポジションは中段の差し馬たちが絶好だと普通の競馬ならセオリーになります。
しかし、ここで大きな事件が…1600mの競馬では中々起こらない事象。2番手の7番ケイアイエレガント以降は逃げ馬と1秒強の差があります。と言うことは、ケイアイエレガント以降は35.3秒の若干のスロー寄りの流れになりました。
これでは馬場が良いこともあり、逃げ先行馬がVポジションに変更になります。
先行したケイアイエレガントがミナレットを捕まえ、行った行ったの競馬になると思った瞬間。1200mの流れに慣れていた、先行馬の後ろの5番ストレイトガールが上がり3位の脚を使って優勝。18人気の逃げと番手が残る大波乱の結果となりました。シンガリ人気馬が逃げれば、後続の騎手達は逃げ馬は止まると思うでしょうね…
1人気ヌーヴォレコルトはテンに脚を使い末脚発揮できず6着惨敗。2人気ディアドラマドレは上がり1位を使うが7着。
人気馬が全て飛んだので複勝も跳ね上がりましたね…
僕はストレイトガールの単勝のみ的中で、なんか嬉しさも微妙だったのを覚えています。
戸崎騎手の直線で馬が手応え抜群の時の追い出し方が好きです。

人気馬が負けた原因
1、高速馬場による逃げ先行馬に有利な馬場
2、番手以降は若干のスローになりベストポジションが先行有利

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